居眠り運転で事故を起こしてしまったら?|罰則や減点される点数、防止策

スポンサーリンク
刑事処分・不起訴
スポンサーリンク

はじめに

運転中、ついウトウトしてしまった経験はありませんか?もし運転中に居眠りをしてしまったら、重大事故にもつながりかねません。

ここでは、万が一居眠り運転で事故を起こしてしまった際の罰則や減点される点数、居眠り運転の防止策について詳しく説明します。

スポンサーリンク

居眠り運転とは

居眠り運転とはその名のとおり、運転中にうとうとしてしまったり、居眠りをしてしまうことを言います。

居眠り運転をすることは重大な事故に繋がる可能性が高く、非常に危険です。

居眠り運転は法律上の用語ではなく、居眠り運転そのものを禁止する法律はありませんが、安全運転義務違反、または過労運転等の禁止違反に該当する可能性があります。

スポンサーリンク

居眠り運転の違反の種類

(1)安全運転義務違反

道路交通法第70条には次のような規定があります。

(安全運転の義務)
「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」

これが運転者の安全運転義務です。

安全運転義務違反になる行為には前方不注意、安全不確認、安全速度違反などがあり、居眠り運転もこの中に含まれます。

(2)過労運転等の禁止違反

道路交通法第66条第1項には次のような規定があります。

「疲労、病気、薬物の影響などにより正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない」

これが過労運転等の禁止の規定です。

つまり、非常に疲れていたり睡眠不足の状態で車を運転することは、運転中に眠気を催すなどして正常な運転ができなくなるおそれがあるため、禁止されています。

スポンサーリンク

居眠り運転の行政処分(点数・反則金・罰金)とは

(1)居眠り運転が安全運転義務違反で引き起こされた場合

居眠り運転をしてしまい、安全運転義務違反であると認定されると、基礎点数が2点加算されます。

基礎点数とは交通違反を犯した時に加算される点数のことで、基礎点数の累積が一定に達した場合、免許停止や免許の取消しなどの処分を受けることになります。

安全運転義務違反で基礎点数が2点加算されても、過去に違反をしたことがなく累積点数が0点であれば免許停止等の処分が科されることはありません。

しかし、過去に違反を繰り返して累積点数が溜まっていたり、安全運転義務違反を犯した後にさらに違反を重ねた場合には、免許停止や免許の取消しの対象となる可能性があります。

以上に加え、刑事罰として反則金9,000円を支払わなければいけません。

(2)居眠り運転が過労運転等が原因で引き起こされた場合

居眠り運転をしてしまい、過労運転だと認められると、基礎点数が25点加算されます。これは重い酒気帯び運転をしたときと同様の重い処分で、前歴がない方でも免許の取消しの対象となりますし、その後2年間は新たに免許を取得することができなくなります。

さらに、刑事罰として1年以下の懲役又は30万円以下の罰金が科されます。

ただし過労運転はトラックの運転手など職業ドライバーに適用されるのが通常で、一般的なドライバーに適用されることはほとんどありません。

スポンサーリンク

居眠り運転による交通事故で人身事故を起こした場合の処分

居眠り運転により人を怪我させたり死亡させたりした場合、上記の行政罰が科されるほか、刑事罰として自動車運転致傷行為処罰法の危険運転致死傷罪に該当する可能性があります。

危険運転致死傷罪の罰則は次のとおりです。

危険運転致死罪

  • 準酩酊等運転と病気運転を除く 1年以上20年以下の懲役
  • 準酩酊等運転と病気運転        15年以下の懲役

危険運転致死傷罪

  • 準酩酊等運転と病気運転を除く 15年以下の懲役
  • 準酩酊等運転と病気運転        12年以下の懲役

「準酩酊等運転と病気運転」に該当するかどうかは、持病の有無、薬の服用の有無など、個別の事情を考慮して判断されることになります。

さらに、民事上の責任として事故の相手方に生じた損害を賠償しなければいけないことになります。損害賠償の額は、相手方が死亡したのか、後遺障害が残ったのか等により大きくことなりますが、死亡事故の場合や重大な後遺障害が残った場合には数千万円から数億円になることもあります。

ただし、任意保険に加入していれば相手方への損害賠償は保険から支払われるのが通常です。

スポンサーリンク

居眠り運転による交通事故で物損事故を起こした場合

居眠り運転により物損事故を起こした場合には、上記の行政罰に加え、相手に生じた物的な損害の賠償責任が生じます

たとえば、居眠り運転による追突事故で車を全損させた場合には車の評価額に相当する金銭を、家の塀を壊した場合には塀の修理代に相当する金銭をそれぞれ支払うことになります。

スポンサーリンク

居眠り運転を起こさないための対策

では、居眠り運転をしないためにはどうすればよいのでしょうか。

(1)睡眠をしっかりと取る

当然のことですが、睡眠をしっかり取ることが最も効果的な対策となります。

前日の睡眠時間が4時間以下になると、居眠り運転事故の発生率が急上昇することが知られています。運転をする前日にはしっかり睡眠をとり、仕事などにより十分な睡眠を取れなった翌日には車の運転は避けた方がよいでしょう。

(2)カフェインを取る

コーヒー、エナジードリンク、カフェイン入りのガムなどによりカフェインを摂取することにより、一時的に眠気を抑えることができます。

少し眠くなってきたと思ったらコンビニエンスストアに立ち寄ってコーヒーやエナジードリンクを購入したり、運転中に眠気を感じたときに備えてあらかじめガムを社内に用意しておくとよいでしょう。

(3)仮眠を取る

運転中に眠気を感じたときには、仮眠を取るのが最も効果的です。高速道路を運転中であればサービスエリアなどにより、15分から20分程度の仮眠を取るとすっきりするでしょう。

注意点として、仮眠を取った直後は一時的に判断力が低下するため、すぐに出発はせず、社外で軽く体を動かしたり、顔を洗ったり、明るい場所に行って目を覚ますとよいでしょう。

(4)薬を飲まない

一部の内服薬には眠気を催す成分が含まれていることがあります。そこで薬を飲んだら車の運転は避けるか、眠気を催す成分が含まれていないか薬剤師や薬品メーカーなどに確認をしたうえで服用するようにしましょう。

(5)運転する時間帯をずらす

14時から16時、そして深夜から早朝にかけては居眠り運転による事故が多いという調査データがあります。

そこで、その時間帯に運転する際は細心の注意を払うか、できれば時間帯をずらすのが良いでしょう。

(6)居眠り運転防止グッズを使う

最近では、居眠り運転を防止するためのグッズも発売されています。これはカメラやセンサーなどによりドライバーの居眠りを感知し、アラームやブザー音で警告を発するものです。万が一のときに備え、このようなグッズを購入して居眠り運転を防止するのも手段の一つです。

スポンサーリンク

まとめ

よく車を運転する方の中には、運転中にふとウトウトしてしまった経験がある人も多いかもしれません。

しかし、居眠り運転は重い刑事処分を伴なうだけでなく、人身事故など重大な結果を招きかねないものです。

居眠り運転を未然に防げるように常に注意するとともに、無理のない運転計画たてましょう。

タイトルとURLをコピーしました