自転車の乱暴な運転で自動車と交通事故に!車の修理費用はどうなる?

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自転車vs自動車事故 車のトラブル

一般的に自転車と自動車が衝突して交通事故が発生すると、「自動車が悪い」といわれます。

しかしときには自転車が信号無視をしたり道路交通法違反の危険行為をしていたりするケースもあります。そのような交通事故では、さすがに自転車側に大きな責任が課されて高い過失割合が認められます。

自転車側の乱暴な運転によって交通事故が発生したとき、自動車のドライバーはけがの賠償責任や刑事責任を負うのでしょうか?車の修理費用を請求することはできるのでしょうか?

今回は、自転車側の過失が大きい交通事故のケースにおける自動車ドライバーの対処方法や責任、権利(相手に請求できる内容)について解説していきます。

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自転車対自動車の事故で、自転車の過失割合80%となるケース

自転車と自動車が事故を起こすと、基本的に自転車側の過失割合が小さくなります。
自転車は自動車よりも車体が小さくエンジンも積んでおらず、事故を避ける能力が低い上、事故が起こった時にドライバーが受けるダメージも大きくなるからです。

ただし自転車と自動車の事故でも、自転車の過失割合が高くなるケースはあります。それは自転車が信号無視をしていた場合や重大な道路交通法違反をしていた場合です。

信号無視のケース

交差点で自転車と自動車が直進していた場合、自転車が赤信号、自動車が青信号なら

自転車:自動車の過失割合は80:20

となります。

自転車が直進、自動車が右折しようとして事故が発生したケースにおいて、自転車が赤信号、自動車が青矢印信号ならば、

自転車:自動車の過失割合は80:20

となります。

自転車が横断歩道をわたる際に自動車と接触して事故が発生した場合、自転車が赤信号(歩行者用信号)、自動車が青信号(車両の信号)なら

自転車:自動車の過失割合は75:25

となります。

このように、信号無視をしていれば自転車とはいえ高い過失割合を課されます。

重大な交通ルール無視のケース

信号無視を含め、自転車に重大な交通ルール違反があれば自転車側の過失が高くなります。

たとえば酒気帯び運転、2人乗り、スマホを操作しながらの片手運転、無灯火運転、ブレーキ整備不良車の運転などの場合、自転車に「著しい過失」が認められて5~15%程度過失割合が上がります。

酒酔い運転やブレーキ装置不良車を運転していた場合などには「重過失」が認められて10~20%程度、自転車の過失割合が上がります。

このように自転車側に問題行為があった場合、たとえ自動車と自転車の交通事故でも自転車側に重い責任が認められます。

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自転車の乱暴な運転によって交通事故が発生した場合の対処方法

自転車が赤信号などで飛び出してきてはねてしまったとき、自動車の運転者としてはどのように対応すれば良いのでしょうか?

この場合でも、対処方法は一般の交通事故と同じです。

まずは車を降りてすぐに被害者を救護しましょう。応急処置を行い必要に応じて救急車を呼び、次に二次被害を防ぐために現場近くを片付けます。

そしてすぐに警察を呼びましょう。

以上の「救護」「二次被害の防止措置」「警察への報告」は「事故を起こした当事者の義務」です。怠ると道路交通法違反となり、罰則が適用されるおそれもあるので必ず守ってください。特に自転車ドライバーの救護をせずに走り去ると「ひき逃げ」となり、重い刑罰(10年以下の懲役または100万円以下の罰金刑)を科される可能性があります。

警察がやってきたら実況見分が始まるので、事故の状況を詳細に話しましょう。自転車が信号無視をしていたことや自分には過失がないといえる理由を丁寧に伝えます。

ここできちんと現場の状況を残してもらえたら、後に刑事責任や民事責任を問われにくくなりますし、自転車側への責任追及もしやすくなります。

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自転車の運転者がけがをした場合の賠償責任について

自転車の乱暴な運転によって事故が発生したケースでも、自転車の運転者本人がけがをしてしまう可能性は充分にあります。そのようなとき、自動車のドライバーは相手のけがについての賠償責任を負わないといけないのでしょうか?

確かに自動車側の過失割合が0%であれば、相手のけがについての賠償責任は発生しません。

ただ、自動車対自転車の交通事故の場合、自動車側の過失が0%になることはほとんどありません。たとえ5%でも過失割合が認められれば5%分の損害賠償が必要です。

交通事故の損害賠償は、「発生した損害額」に「過失割合」をかけ算して計算します。そこで自分の過失割合が低くなれば賠償金額は低額になりますが、過失割合が0%にならない限り0円にはならない仕組みです。

自転車に高い過失割合が認められる場合、相手に支払うのは発生した損害の10~20%程度で済む可能性が高いでしょう。

たとえば相手が大けがをして3,000万円分の損害が発生したとき、自動車側の過失割合が10%なら300万円を支払う計算です。

任意保険に入っていれば全額任意保険が負担してくれるので、ドライバーが自腹を切る必要はありません。

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自動車運転者の刑事責任について

自転車の乱暴な運転によって事故が発生したとき、自動車の運転者に刑事責任が発生する可能性はあるのでしょうか?

絶対にないとは言えませんが、小さくなることは確実です。交通事故を起こした場合の刑事責任は、通常「過失運転致死傷罪」によるものです。自転車が赤信号で飛び出してきて事故が発生したケースでは、自動車側の過失が低くなるのであえて過失運転致傷罪で立件されない可能性もありますし、刑罰は軽くなるでしょう。

ただし自転車に乗っていた人が重傷となったり死亡したりすると、立件される可能性が高くなります。

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車の修理代について

自転車が赤信号で飛び出して交通事故が発生したとき、相手に車の修理代を求めることはできるのでしょうか?

全額の請求は難しい

これについては、可能です。ただし通常、全額ではありません。

交通事故の損害賠償は、過失割合に応じて行われます。自転車側の過失割合が高ければその分自転車側の負担割合が高くなります。

たとえば相手の過失割合が8割であれば、修理代の8割相当の支払いを求めることが可能です。ただし残りの2割については請求できません。このルールは一般的な交通事故のケースと同じです。もしも自転車の過失割合が100%なら自転車に全額の修理費用を請求できます。

相手本人に請求しなければならないケースがある

相手が自転車の場合、任意保険(自動車保険)が適用されないので相手本人に修理代を求めなければなりません。相手が支払いに応じない場合には裁判をしなければならないケースもあります。ただし相手が自転車保険に入っていれば、保険会社が車の修理費用を払ってくれます。

以上のように、自転車の乱暴な運転で交通事故が起こったときには、相手に支払うべき賠償金は低くなりますし刑事責任も軽くなります。また車の修理費用も大部分を請求できます。

ただし相手が本人で保険が適用されないと、修理費用をきちんと払ってもらえない可能性も高くなります。

もしも相手が不誠実で対応に困ってしまったら、一度弁護士に相談してみることをお勧めします。特に弁護士費用特約をつけていたら相談も示談交渉も訴訟も無料で依頼できるので、是非とも利用してみて下さい。

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